エクスプレス予約とは?スマートEXとの違いから使い方まで解説

東海道・山陽・九州新幹線をよく利用する方なら、「エクスプレス予約」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

エクスプレス予約は、年会費1,100円(税込)で通常きっぷより安く新幹線を予約できる会員制サービスです。チケットレス乗車や何度でも無料で変更できる利便性も魅力です。

そこで、この記事ではエクスプレス予約のサービス概要や入会方法、割引商品の種類、アプリの使い方まで詳しく解説します。スマートEXとの違いやお得な活用方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

エクスプレス予約とは

エクスプレス予約は、東海道・山陽・九州新幹線をスマートフォンやパソコンからいつでも予約できる、JR東海が提供する会員制ネット予約サービスです。

利用には年会費1,100円(税込)がかかりますが、通常きっぷよりも安い会員価格で新幹線を利用できます。

サービスの概要

エクスプレス予約は、お盆や年末年始などの繁忙期を含む365日、会員価格で指定席を利用できるサービスです。

会員価格での予約に加え、下記の3つが主な特徴です。

  • 年間を通じて通常きっぷより安い会員価格で予約できる
  • チケットレスで乗車できる
  • 予約変更を何度でも手数料無料でできる

スマートフォンやパソコンからいつでも予約・変更が可能なため、出張や旅行の予定が変わりやすい方にも使いやすいサービスです。

スマートEXとの違い

エクスプレス予約と混同されやすいサービスに「スマートEX」があります。最大の違いは、年会費の有無と割引額の大きさです。

2つのサービスの主な違いを下記の表で確認しましょう。

項目エクスプレス予約スマートEX
年会費1,100円(税込)無料
利用できるクレジットカード対応カードのみクレジットカード全般
指定席の割引額区間によって異なる(長距離ほど大きい)一律200円
自由席の割引ありなし
e特急券の購入できるできない
利用開始までの期間入会後2〜3週間登録後すぐ
チケットレス乗車対応対応

※エクスプレス予約に登録済みのクレジットカードはスマートEXに登録できません。 

年会費がかかる分、エクスプレス予約のほうが割引額は大きくなっています。新幹線の利用頻度が高い方や自由席をよく使う方には、エクスプレス予約がおすすめです。

一方、年に数回程度の利用であれば、無料で使えるスマートEXが向いています。

エクスプレス予約の入会方法

エクスプレス予約を利用するには、クレジットカードの登録が必要です。入会方法は利用スタイルに合わせて3つの選択肢が用意されており、個人・法人どちらでも入会できます。

入会方法は大きく3つあります。

  • エクスプレス・カードに新規入会する
  • お持ちのクレジットカードにプラスEXを追加する
  • 法人会員として入会する

それぞれ説明していきます。

エクスプレス・カードに新規入会する

エクスプレス・カードとは、エクスプレス予約の利用を前提に作られたJR系列のクレジットカードです。

入会申し込みはオンラインで完了でき、クレジットカードは最短3営業日で発送されます。その後、クレジットカードの到着から2〜3週間でEX予約専用ICカードが届き、会員登録(利用開始手続き)を完了すれば利用が始められます。

なお、申し込みから2ヵ月以内に退会すれば、年会費1,100円(税込)は発生しません。

対応するエクスプレス・カードは主に下記の3種類です。お住まいのエリアを目安に選ぶとよいでしょう。

  • JR東海エクスプレス・カード(首都圏・東海エリア在住の方向け)
  • J-WESTカード(関西・北陸エリア在住の方向け)
  • JQ CARDエクスプレス(九州エリア在住の方向け)

お持ちのクレジットカードにプラスEXを追加する

新たにクレジットカードを作らずに、手持ちの対応クレジットカードへエクスプレス予約の特約を追加する方法です。本人会員・家族会員の個人カードであれば申し込みできますが、法人カードや一部の提携カードは対象外です。

申し込みはお持ちのクレジットカード会社のウェブサイトや会員ページから手続きします。申し込み後、2〜3週間でJR東海からプラスEXカード(EX予約専用ICカード)が郵送で届き、会員登録を完了すれば利用が開始できます。サービス年会費1,100円(税込)は申し込み完了から2ヵ月後に請求されます。

お持ちのカードが対応しているかどうかは、エクスプレス予約公式サイトの「カードナビ」で確認できます。

法人会員として入会する

法人単位でエクスプレス予約を導入したい場合は、法人会員として入会する方法があります。法人会員には利用規模や導入方法に応じて複数のモデルが用意されており、法人・部署単位での精算や利用実績データのダウンロードにも対応しています。

入会にはJR東海エクスプレス・カードへの法人としての入会申し込みと審査が必要で、カード発行までには2週間〜1ヵ月程度かかります。出張シーズンに間に合わせたい場合は、早めに申し込み手続きを進めることをおすすめします。

詳細な法人モデルの内容や資料請求は、エクスプレス予約公式サイトから確認できます。

エクスプレス予約の商品ラインナップ

エクスプレス予約には、いつでも利用できる基本商品と、早めの予約でさらにお得になる早特商品があります。

用途や予約のタイミングに合わせて使い分けることで、新幹線料金を大きく節約できます。

EX予約サービス(基本商品)

EX予約サービスは、エクスプレス予約の最も基本となる商品で、乗車券と特急券が一体になっています。

お盆や年末年始を含む365日、通常きっぷより安い会員価格で予約できます。料金は閑散期・通常期・繁忙期・最繁忙期のシーズンによって変動しますが、いずれの時期も窓口で買う通常きっぷより安く設定されています。

ただし、新幹線の前後に在来線を利用する場合は、在来線の運賃が別途必要です。乗り継ぎ区間によっては、通常きっぷより合計金額が高くなる場合があるため注意が必要です。

EX予約サービス(往復割引)

※本商品は2026年3月31日発売分をもって廃止となっています。

EX予約サービス(往復割引)は、行きと帰りの乗車券・特急券をまとめて購入することで、片道ずつ買うよりもさらにお得になる商品でしたが、2026年3月31日発売分をもって廃止となっています。

利用できた区間は、東京〜岡山・広島・博多など、片道の距離が600キロを超える長距離区間に限られていました。東京〜新大阪間(約553キロ)は対象外でした。

長距離の往復移動をお得に利用したい場合は、EX早特7やEX早特21などの早特商品の活用をご検討ください。

e特急券

※本商品は2027年3月31日乗車分をもって発売終了となります。

e特急券は、新幹線の特急券のみをエクスプレス予約で購入できる商品です。乗車券は駅の窓口や券売機で別途購入する必要があります。

乗車券を別途購入することで、新幹線の乗車前後に在来線を長距離利用するケースでは、EX予約サービスより合計料金が安くなる場合があります。

なお、スマートEX会員は利用できず、エクスプレス予約会員のみが購入できます。

EX早特1・EX早特3・EX早特7・EX早特21

早特商品は、早めに予約することで基本商品よりも大幅にお得になる割引商品です。エクスプレス予約・スマートEXどちらの会員でも利用できます。

ただし、GW・お盆・年末年始には利用できない設定除外日があり、販売数にも限りがあります。

各商品の主な特徴は下記のとおりです。

商品名購入期間対象列車・座席主な特徴
EX早特16日前〜前日ひかり・こだま(自由席)自由席が割引になる唯一の早特
EX早特31ヵ月前〜3日前のぞみ等(グリーン車)・ひかり・こだまグリーン車をお得に利用できる
EX早特71ヵ月前〜7日前ひかり・こだま(普通車指定席)設定区間限定。時間に余裕がある方向け
EX早特211ヵ月前〜21日前のぞみ(普通車指定席)割引額が最大。ただし購入後の変更不可

早特商品の中で最も割引額が大きいのはEX早特21ですが、購入後の乗車変更ができないため、予定が確定している場合に限り利用をおすすめします。

エクスプレス予約アプリの使い方

エクスプレス予約は、公式スマートフォンアプリ「EXアプリ」から主要な操作をすべて行えます。

アプリでの利用の流れは下記のとおりです。

  • ステップ1:アプリにログイン
  • ステップ2:「新幹線予約」をタップ
  • ステップ3:乗車条件を入力して検索
  • ステップ4:列車を選択
  • ステップ5:設備を選択
  • ステップ6:座席位置を選択
  • ステップ7:予約内容を確認して購入
  • ステップ8:本人認証で決済完了
  • ステップ9:乗車用ICカードを指定
  • ステップ10:改札機にタッチして乗車
  • ステップ11:予約の変更・キャンセル

それぞれ説明していきます。

ステップ1:アプリにログイン

EXアプリを起動し、会員ID(10桁の数字)とパスワードを入力して「ログイン」をタップします。次の画面でご利用の会員種別を選択します。

2回目以降は顔認証・指紋認証でのログインも可能です。

ステップ2:「新幹線予約」をタップ

ホーム画面で「新幹線予約」をタップします。

ステップ3:乗車条件を入力して検索

乗車日・出発時刻・乗車駅・降車駅・利用人数を入力し、「検索」をタップします。

ステップ4:列車を選択

候補列車の一覧が表示されます。「○」が空席あり、「△」が残りわずか、「×」が満席を示しています。希望の列車をタップして選択します。

早特商品が設定されている列車は、右上にオレンジ色で「割引」と表示されます。

ステップ5:設備を選択

普通車指定席・グリーン車などの設備を選択し、「次へ」をタップします。

ステップ6:座席位置を選択

窓側・通路側などの座席位置を選択します。「座席表から選択」をタップすると号車ごとのシートマップが表示され、空いている席を直接タップして指定することも可能です。選択後、「次へ」をタップします。

ステップ7:予約内容を確認して購入

乗車日・列車・座席などの予約内容を確認し、問題がなければ「この内容で予約(購入)する」をタップします。

ステップ8:本人認証で決済完了

クレジットカードの本人認証(3Dセキュア)を完了すると決済が完了します。予約完了後、登録メールアドレスに確認メールが届きます。

ステップ9:乗車用ICカードを指定

予約完了画面に「乗車用ICカードの指定状況」が表示されます。「指定済」と表示されていれば、そのままチケットレスで乗車できます。

「指定なし」の場合は「乗車用ICカードを指定する」をタップします。EX予約専用ICカードまたは交通系ICカードのICカード番号を入力するか、登録済みのカードをリストから選択して「この内容で指定する」をタップすると指定完了です。

複数名で乗車する場合は、全員分のICカードをそれぞれ指定する必要があります。

ステップ10:改札機にタッチして乗車

新幹線改札機にEX予約専用ICカードをタッチして入場します。このとき改札機から「EXご利用票」が出力されるので必ず受け取ってください。出場時も同じICカードを改札機にタッチします。

在来線から乗り継ぐ場合は、新幹線乗換改札機でEX予約専用ICカードと交通系ICカードを2枚重ねてタッチします。ICカードを忘れた場合は、駅の指定席券売機で受取コードを使ってきっぷを受け取ってから乗車してください。

ステップ11:予約の変更・キャンセル

アプリのメニュー画面から「予約確認/変更/払戻」を選択して手続きします。

変更は、ICカードでの改札入場前またはきっぷ受取前であれば、変更前の列車の発車時刻まで何度でも手数料無料で行えます。ただし、EX早特21は購入後の変更ができません。

キャンセル(払戻)は列車の発車時刻前まで受け付けており、1名あたり320円の手数料がかかります。発車時刻後は全額戻らないため、キャンセルの場合は早めの手続きをおすすめします。

エクスプレス予約のEXポイント

EXポイントは、エクスプレス予約またはスマートEXで東海道新幹線にチケットレス乗車すると貯まるポイントサービスです。1ポイント=1円として利用できます。

新幹線乗車で貯まる「基本ポイント」と、キャンペーン参加などで獲得できる「限定ポイント」の2種類があります。

なお、一部の法人会員はEXポイントの対象外です。

EXポイントの貯め方

東海道新幹線(東京〜新大阪を含む区間)にチケットレス乗車すると、乗車日の翌日にポイントが付与されます。付与ポイント数は利用区間や座席種別・商品によって異なります。

きっぷを受け取って乗車した場合はポイントは付与されません。また、早特商品やEX旅パックを利用した場合は、通常より付与ポイント数が少なくなる場合があります。有効期限はポイントが積算された月の翌年度末までです。

EX旅パック・EX旅先予約で使う

貯まったEXポイントは「EX旅パック」と「EX旅先予約」で利用できます。EX旅パックは新幹線とホテル・宿がセットの旅行商品、EX旅先予約は旅先のホテルや観光プランを予約できるサービスです。

EXポイントの残高はEXアプリやウェブのマイページから確認できます。

TOKAI STATION POINTへ交換する

EXポイント(基本)は、JR東海グループの駅や商業施設・店舗で使える共通ポイント「TOKAI STATION POINT(トスポ)」と相互交換できます。

EXポイントは旅行商品への利用が前提ですが、TOKAI STATION POINTに交換することで、駅ビルや加盟店でのお買い物にも1ポイント=1円として利用できます。

交換するには、TOKAI STATION POINTアプリをダウンロードし、EXサービスIDを連携する必要があります。なお、EXポイント(限定)は交換の対象外です。

エクスプレス予約の対応路線・予約受付時間

エクスプレス予約の対応路線と予約受付時間は下記のとおりです。

項目内容
対応路線東海道・山陽・九州新幹線(東京〜鹿児島中央間)(※1)
予約受付時間24時間利用可能(※2)
予約受付期間乗車日1年前の5:30〜乗車当日の発車時刻4分前まで(※3)
変更・払戻受付時間24時間利用可能(※4)

※1:北陸新幹線など他の新幹線は対象外です。

※2:毎日23:30〜5:30はシステムメンテナンスのため、シートマップの利用不可・1度に3名までの予約に制限されます。

※3:1年前予約は一部商品のみが対象です。早特商品・S Work席・車いす対応座席は対象外となります。

※4:変更・払戻ともに24時間操作できますが、条件や手数料は商品・時刻によって異なります。詳細は各商品案内をご確認ください。

エクスプレス予約のよくある質問

エクスプレス予約を利用する際に、よく寄せられる質問をまとめました。

当日の予約・購入は可能?

可能です。乗車当日でも、発車時刻の4分前まで予約・購入できます。

予約変更は何回までできる?

回数制限はありません。ICカードでの改札入場前またはきっぷ受取前であれば、発車時刻まで何度でも手数料無料で変更できます。ただし、EX早特21は購入後の変更ができません。

キャンセル料はいくらかかる?

発車時刻前のキャンセルは、原則として1名あたり320円の手数料がかかります。発車時刻後の払戻条件は商品や座席種別によって異なるため、詳細は各商品の案内をご確認ください。

発券・精算方法は?

乗車用ICカードを指定している場合はきっぷの発券は不要で、改札機にタッチするだけで乗車できます。

きっぷが必要な場合は、駅の指定席券売機または窓口で受取コードを使って受け取れます。料金はご登録のクレジットカードから自動で決済されます。

3Dセキュアの設定は必要?

必要です。2025年3月22日より、予約・変更時のクレジットカード決済に3Dセキュア(本人認証サービス)が導入されています。

設定が未完了の場合、予約や変更操作ができないことがあります。設定方法はご利用のクレジットカード会社にお問い合わせください。

まとめ|エクスプレス予約はこんな人におすすめ

エクスプレス予約は、年会費1,100円(税込)がかかるものの、通常きっぷより安い会員価格で東海道・山陽・九州新幹線を利用できる会員制サービスです。

下記のような方に特におすすめです。

  • 出張や帰省で新幹線を年に複数回利用する方
  • お盆や年末年始などの繁忙期にもお得に乗りたい方
  • チケットレスで手軽に乗車したい方
  • 予定が変わりやすく、予約を何度も変更する可能性がある方

一方、年に1〜2回程度しか利用しない方や、早めに予定を決められる方は、年会費無料のスマートEXに早特商品を組み合わせる方法も検討してみてください。

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